ハローワーク以外で障害者求人を探せないだろうか・・・
発達障害者の方が仕事探しをする場合、「ハローワーク」を活用する方がほとんどです。
ハローワークは行政運営されているため、様々な支援やサポートを受ける中で知るケースが多く、「職探し=ハローワーク」という認識が一般的ですね。
ところが、いざハローワークを利用してみるも、給料が劇的に低かったり、条件がとても悪いなど、応募したくなるような求人が出てこず、仕事探しを諦めてしまうケースは非常に多いようです。
でも、ここで諦めてはいけません。
実は、求人情報はハローワークが全てではありません。むしろ、ハローワークでは紹介されていない案件こそ、あなたにとって魅力的な求人がある可能性が高いです。
発達障害の方でもニーズにマッチした求人情報は探せば見つかります。そのためには、障害者専門の求人サイトの活用が効果的です。
そこで、この記事では、
- ハローワーク以外で障害者求人があるなら見てみたい
- ハローワークと障害者求人サイトの違いを知りたい
- どこで障害者求人を探しても同じだと思っている
こういった方々に向けて、発達障害者にとって便利な障害者専門求人サイトの魅力や仕事探しのコツを解説していきます。
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【厳選】障害者求人を専門に扱うオススメの転職支援サイト
まずは、障害者専用の求人サイトのうち、「発達障害の方」をサポートするサービスを紹介します。
発達障害の方をサポートする障害者専門の求人サイトは、全国に4つあります。各社を比較するとこうなります。
サービス名 | dodaチャレンジ | リンクビー | Melk | サーナ |
企業 | パーソルチャレンジ株式会社 | 株式会社ゼネラルパートナーズ | 株式会社Melk | 株式会社イフ |
知名度 | ||||
実績 | ||||
対象エリア | 全国 | 全国 | 東京・神奈川・千葉・埼玉 | 東京・大阪・名古屋・広島・福岡 |
特徴 | 一般転職でも実績豊富な「doda」が提供するサービス。 豊富な求人数とサポートにより実績はダントツ。 |
障害者サポートを幅広く手がける企業の1つのサービス。 全国展開あり。 |
首都圏限定のサポートサービス。 丁寧な電話対応あり。 |
全国5都市で就職フェスタを開催。 |
各社とも「発達障害者の就職支援」に力を注いでいますが、中でもdodaチャレンジは、一般転職サービスを提供する「パーソルチャレンジ株式会社」が提供しており、実績が豊富なので安心して利用できます。
ハローワークとの違いとして、大手求人の取り扱いの多さ、正社員登用あり求人の豊富さなど、障害者枠の求人としては魅力的な条件が揃っています。
- 障害者専門アドバイザーによる個別サポート
- 利用者の75%が年収250万円以上
- 仕事内容や職種も選べるほど豊富
こういった点が、他のサービスとの違いやハローワークと比べても大きな魅力です。
\日本最大の発達障害者枠求人情報/
※障がい者枠での転職を支援するスタッフがあなたをサポートし、最適な転職先をフォローしてくれます。
障害者向け求人サイトを利用するメリット
最後に、障害者求人サイトの利用メリットについてまとめていきます。
【メリット①】就職までのサポートに対して当事者意識を持ってもらえる
障害者向け求人サイトでは、専門アドバイザーからアドバイスを受けながら仕事を探すことが可能です。
この専門アドバイザーを頼るメリットの大きさの秘密に、仕事を探している側の当事者意識を強く持ってもらえる点にあります。
仕事を斡旋するだけの窓口業務だと、仮に就職できなくても、自己責任で終わってしまいます。
しかし、求人サイトは民間会社が運営しているため、採用という結果に繋がらないと会社の存続に関わります。
その点で、絶対に就職をしたい当事者目線で、ベストな仕事を探してもらえるのは強みです。自分事のように仕事探しをサポートして欲しい方には向いています。
【メリット②】雇用における希望条件が企業にスムーズに伝わりやすい
雇用に進む際に、企業側に求めたい配慮や希望条件が出てくるはずです。その際に、自分で伝えることに対して引け目を感じる方は少なくありません。
この点で考えると、専門求人アドバイザーの方に、企業側へ伝えてもらえた方がスムーズに話は運びます。アドバイザーと企業担当者は、直接やり取りを重ねているので信用も抜群です。
発達障害者が求める配慮への壁として、自分からどれくらい伝えられるかは重要です。その際に言い過ぎたり、わがままな印象を与えないためにも第三者を通すのはメリットの一つ。
雇用に関するあらゆる問題や疑問を伝えてもらえるため、支援や配慮意外(正社員登用の話や、給料面)で言いにくい話があるなら伝えてもらうべきです。
【メリット③】担当者に話を聞けば、職場や仕事内容をイメージできる
障害者就労の大きな不安の1つに、就職先となる職場や仕事内容がどのような環境か気になる点があります。
特性上、環境の変化に対応しづらい方もいるため事前に知れるなら知っておくべきです。
その点で、求人アドバイザーといった担当者に話を聞けば、おおよその職場イメージはできるようになります。アドバイザーが企業担当者との間で関係ができているからこそ可能になるメリットです。
通常就労だと、どういった人が働いているのか、どういう仕事を任されるのかは、入社しないと分からないのですが、第三者の客観的な声があれば非常に参考になります。
求人案件のみを掲載しているところだと、こういった情報が入ってこないので応募も迷いがち。分からないことや、具体的に知りたい職場の情報は遠慮せずに聞くべきと言えます。
障害者向け求人サイトを利用するデメリット
では、これより障害者向けの求人サイトのメリットとデメリットを紹介します。これまで一度も使ったことがない方は、不安に思うこともあろうかと思います。
そこで、まずはデメリットの方を先に紹介します。
【デメリット①】都会限定の求人サービスは使いにくい
障害者向け求人サイトの中には、東京や大阪など都会を中心とした地域限定サービスを行っているところも少なくありません。
もともと障害者求人を扱うサービスが少ないため、運営していたとしても都会が中心になる背景があります。このような場合、関東圏では仕事に困らないのですが、大半の方は他に住んでいるので使えません。
せっかく障害者向けの求人サービスを見つけたのに、都会向けだった・・という事態は避けたいところ。
しかし、この問題については、求人サービスを見ればすぐに判別できます。
地域が限られた求人でないかは、求人サイトのトップページに勤務地が表示されているため、分かりやすくなっています。
ちなみに、地方に仕事があることを約束している求人サービスは、登録すれば非公開求人も多く見れるようになります。地方に求人があれば、この非公開求人はチェックしておくべきです。
【デメリット②】身体障害を前提としているところも多い
障害者求人サービスには、身体障害の方を前提に運営しているところも多いです。
理由として、身体障害者の方は困っていることが明確にわかるため、支援者もサポートしやすいからです。
当事者が必要な支援やサポートを求めた場合、支援者もすぐに把握できた方が周りも混乱が少ないので仕方がない側面もあります。
そのため、発達障害者の場合は、求人サイトの利用者データをチェックしておきましょう。
どういった障害を抱えて働いている人が多いのかは、各障害や特性別に掲載されているので分かるはずです。
発達障害者が働いていたり、精神障害などの目に見えないハンデを抱えている方が多いかが、見極めのポイントになると言えます。
ハローワーク以外で障害者求人を利用し、仕事探しする際に気を付けるべきポイント3つ
ハローワークしか使ったことがない方が、いきなり障害者求人サイトを利用することには少なからず抵抗があるはずです。
障害の特性上、知らない環境に進むだけで適応していく負担になる方もいますよね。
しかし、障害者求人サイトも気を付けるポイントさえ押さえてしまえば、ハローワーク以上のメリットを手にすることが可能です。そのため、まずは利用の際に気を付けるべきポイントを3つにまとめました。
障害者の専門求人アドバイザーがいるサイトを利用する
必須条件として、障害者の専門求人アドバイザーがいるところを選ぶ必要があります。
その理由として、求人だけを見て自分で応募するだけのサービスなら、ハローワークと大差がないからです。
専門求人アドバイザーがいることで、困った時に対応してもらえる幅が広がり、安心して就職活動に専念することが出来るのは強みです。
障害専門のアドバイザーは、障害者に特化した就活ノウハウ、企業サイドとの関係構築が優れているため、頼らない手はありません。
障害者の求人サイトを見れば、アドバイザーや担当者の顔が出ているのでわかりやすいです。
求人を見て自分で動くという就活は気楽な反面、誰にも頼れない苦労が生まれるのでアドバイザーが重宝するようになります。
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求人サイトは無料で登録できるが、全て良いとは限らない
求人サイトは、調べれば見つかりますが、どこでも利用すればいいという話ではありません。
障害者専門の求人サイトと謳っていても、ハローワーク以上のサービス提供があるかは不明です。
そのため、何も考えないまま求人サイトに登録するのは考え物。登録すれば、働き手となる利用者が増えるため求人サービスに取っては都合がいいのですが・・。
わざわざ登録してみたのに、良い求人案件がなかった・・という経験をお持ちの方なら理解できる話だと思います。こういった無駄な行動にならないように、調べた上で登録しましょう。
就活に面倒な思いをしたくない、極力早く仕事を見つけたい。
こういう思いのある方は、しっかりと調べた上で「この求人サイトはハローワークを超える魅力があるか」という点を見極める必要があります。
評判やクチコミに流されず、とにかく求人サイトの実績を重視する
ハローワークや求人サイトなどを調べる際に、評判やクチコミを気にされる方は多いはずです。
ネット社会なので、情報を調べれば色んな声が出てくるのでチェックしたくなりますよね。
しかし、ネットの評判やクチコミはなるべく参考にすべきではありません。なぜなら、多くの意見は好き勝手に書かれた個人的な感想でしかないからです。
特にネットは匿名利用が可能なので、信憑性の面で考えると・・信じられると考える方が不自然と言えます。
そこで何を参考にすればいいのかというと、求人サービスの実績です。
サービスに自信のあるところは、必ず実績を公開しています。正社員などの雇用形態、年収の高さ、利用者の障害や特性の割合。このようなデータは、しっかりしているところでは必ず掲載されます。
もし嘘のデータを掲載すれば、詐欺罪としても問われるリスクがあるため、こちらについては信用度が高いと言えます。
匿名意見に左右されず、公式の実績信用が鉄則になることを忘れないで下さい。
知っておきたいハローワークを利用するメリット
では、ここでハローワークのメリットを解説します。メリットは一般的なことになるため、常識的に知られている話が基本です。
【メリット①】地域に根付いているため思い立ったらすぐ利用できる
ハローワークは各都道府県、各地域に密着したサービス展開を行っています。よっぽどの田舎などに住んでいない限り、自宅から通える範囲で利用できるのが特徴的です。
地域に根付いているため、知名度は抜群です。知名度があるから利用する、公共機関として運営されているから信用しているという方が多いのではないでしょうか。
ただ、利用しやすい特徴が裏目に出て、求人サービスとしては人気し過ぎる傾向があるのも確かです。誰でも知っている、誰でも見れる求人案件なので、応募を急かされる気持ちになることもあります。
このような話から、思い立ったら悩むことなく、すぐ利用できる人にはメリットと言えます。
【メリット②】行政機関との連携がしっかりしている
発達障害の特性があると、仕事探し以外の悩みが出た時に困ることがあります。一例として発達障害の影響から、二次障害を併発してうつ状態などになっている場合、復帰支援としてのカウンセリングも必要です。
こういった問題を抱えている方は、仕事を探しつつ、同時に体調面を整える必要もあります。その点で、行政機関は強みになると言えるでしょう。
まだ働く状態にないと判断される場合などでも、行政の関係機関と連携しているところへカウンセラーを紹介してもらえるのはメリットになります。もちろん、ハローワーク内でも受けられます。
ただし、働くという目的からぶれない状態にある人には必要ありません。メリットも自分に必要な物かを見極めないと、不要なものになることがあると考えるべきです。
そのためハローワークを使いつつ、他の行政機関にもお世話になる予定の方には向いていると言えます。
ハローワークを利用するデメリット
次にハローワークのデメリットを紹介します。メリットに注目していて、気が付かない間にデメリットを受けていることもあるため、必ず確認してください。
もし以下のデメリットに該当するなど、不満のある方は、求人サービスを変えてみるなどの検討をする必要があります。
【デメリット①】仕事の内容や業種に偏りがある
ハローワークの求人案件には、良くも悪くも仕事の偏りが起こりやすいです。
例えば、1日中同じ作業を繰り返す仕事や、低賃金の就労支援事業などの仕事は傾向的に多めになりがち。
これらを見て、似たような仕事で選びにくい・・と思ったことはないでしょうか?これについては理由があるのですが、基本的にハローワークは求人掲載が無料な点にあります。
障害者の支援事業所などは、資金的に決して余裕があるとは言えない状態にあるので、無料で掲載できるところで人材を探したいのが本音にあります。そのため仕事のレベルも高くはないので、誰が来ても困りません。
逆に大手企業やメーカーが少ないのは、誰でも受け入れることを避けるため。求人サイトにお願いして、障害者の中でも信用できる人材確保に動いています。
誰でも登録できることはハローワークの良いところである反面、デメリットとしてどんな人が来るか分かりにくい点があります。これが仕事内容や、業種の偏りを生む原因と言えます。
【デメリット②】窓口業務が中心になるため要望が通りにくいこともある
ハローワークのデメリットとして、窓口業務で完結している点が気になります。実際に求人案件を見た利用者から相談を受けても、窓口職員の方も企業担当者と繋がりがあるわけではありません。
一定の条件をクリアすれば、無料で求人掲載できるハローワークなので、求人内容の把握までは出来ていないのが現状と言えます。
そのため、障害者の方が配慮して欲しい点などを、窓口で伝えても企業側にも声が届くかは微妙なところ。その場で確認の電話などはしてもらうことも可能なのですが・・。
窓口業務をやっているだけなので、企業担当者に要望を伝えてもらっても、通りにくいことはいうまでもありません。企業との関係性ができていない、こういった弊害も起こりえます。
もちろんですが、決してハローワークが悪いわけではなく、システム上のデメリットとして仕方がないところはあります。特性上、絶対に通したい要望がある方には不利になることもあるため注意が必要です。
【デメリット③】望まない支援やサポートを提案されると断りにくい
利用者に何とか就職してもらいたいと考えているのは、どこの求人サービスも同じです。ハローワークも例外なく、一生懸命にサポートしてくれます。
ただ、その一生懸命さが逆に望まない支援やサポートを生むこともあります。例えば働こうと思って仕事を探しているのに、なかなか就職できない人たちもいますよね。
このような場合、仕事を見つけられるように、企業側に働き掛けていくなどの方法があるのですが、ハローワークは中立な立場である以上はこれができません。
民間サービスなら、ひいきにしている利用者の採用をお願いすることもできるのですが・・。
そこでハローワークの場合は、職業訓練なども行っているので、働くこと以外の提案をされることもあります。
障害者枠で働く気で行ったのに、こういった的が外れたサポートを提案されると、断るのも面倒に感じてしまいます。
一生懸命に支援してくれているのはわかるので、ありがた迷惑とは言いにくいでしょう。
まとめ
発達障害者も利用できる求人サイトも、選び方次第でハローワーク以上の成果を見込めます。
そのためにも、もし自分にとって都合が良いと思える環境が整っている求人サイトを見つけたら、まずは利用してみることです。その際に、次のような思い込みは捨てましょう。
- ハローワークが障害者求人の大半を扱っている
- ハローワーク以外で求人サービスを利用しても成果は変わらないと思う
このように考えていると、見つかるはずの良質求人も見つかりにくくなります。
もし一度も障害者専門の求人サイトを利用したことがない方は、dodaチャレンジなど利用メリットが大きいところを試しに使ってみると、意外とすんなり就職できるはずです。
\日本最大の発達障害者枠求人情報/
※障がい者枠での転職を支援するスタッフがあなたをサポートし、最適な転職先をフォローしてくれます。