マイルを効率よく貯めるなら、スカイトラベラーカードは優秀なカードです。
しかしスカイトラベラーカードと比類するマイル系クレジットカードとして、JAL CLUB-Aカードも挙げられます。JAL CLUB-Aカードを活用することで、JALマイルを効率よく貯められ、JALサービスの優遇を受けられます。
ではスカイトラベラーカードとJAL CLUB-Aカード、どちらを使うとお得なのでしょうか?
この記事では2つのカードの違いを説明し、どちらのカードがお得なのかを解説します。
スカイトラベラーカードとJAL CLUB-Aカードの特徴を比較
まずは両者のカードの違いを下の表にて確認しましょう。
どちらも年会費は同じくらいですが、ポイント還元率・マイル移行先はスカイトラベラーカードの方が上です。なんといっても還元率3%はとても魅力的です。
とにかくマイルを効率よく貯めない人、もしくはいろんな航空会社のマイレージプログラムに参加する人。そんな人はアメックスのスカイトラベラーカードを選ぶべきです。
AMEXスカイ・トラベラー・カード | JAL CLUB-Aカード | |
年会費(初年度) | 10,800円(税込) | 10,800円(税込) |
年会費(2年目以降) | 10,800円(税込) | 10,800円(税込) |
家族カード | 5,400円(税込) | 3,780円(税込) |
ポイント還元率 | 1.0-3.0% | 0.5%-1.0% |
マイル移行先 | 航空会社15社 | JALマイレージバンク(JMB) |
特典で付与されるマイル | 入会特典 3,000マイル 初回搭乗 5,000マイル 継続加入 1,000マイル |
入会搭乗 5,000マイル 毎年初回搭乗 2,000マイル 搭乗ごとのボーナス 25%マイルボーナス |
付帯サービス | 空港ラウンジ、手荷物無料宅配、海外での日本語サポート | 空港便の遅延補償、ショッピング保険、 |
付帯保険 | 海外旅行保険、国内旅行傷害保険 | 海外旅行保険、国内旅行傷害保険 |
国際ブランド | アメックス | VISA、Mastercard、JCB |
ではJAL CLUB-Aカードが使えないカードかというと、そういうわけではありません。JAL CLUB-Aカードにも、いくつか魅力的な点があります。
それでは、2つのカードがどんな人に適しているかを解説します。
JAL CLUB-Aカードの方がメリットが大きいのはこんな人
航空会社でJALをよく利用するなら、JAL CLUB-Aカードがおすすめです。スカイトラベラーカードではJALマイルを貯められないからです。
またJAL CLUB-AカードならJAL関連のサービスを使うときに一定の優遇を受けられます。
1、航空機はJALの利用が多い方
JAL CLUB-Aカードがどんな人におすすめか。それはもちろん、JALの航空便をよく利用する人です。
JALの航空便に乗るときにJAL CLUB-Aカードを利用することで、フライトマイルが25パーセント加算されます。普通のカードだとフライトマイルが10パーセントしか加算されないので、その2.5倍もマイルが得られるのは大きいですね。
2、JALマイルを貯めたい方
次にJAL CLUB-Aカードを使うべき人は、JALのマイルを貯めたい人です。前述の通りJALの航空券をJAL CLUB-Aカードで購入することで、フライトマイル25パーセントが加算されます。
さらに「JALカード ツアープレミアム」に参加することで、区間マイルの100パーセントのマイルが貯まります。通常の場合だと区間マイルの50パーセントから75パーセントしか貯まりませんが、これが100パーセントになるのです。JALのマイルを貯めたい人からすれば、これはお得なサービスです。
ただし「JALカードツアープレミアム」に参加するには、年会費が2,160円(税込)必要です。JALの航空便を利用する機会が少ないと、年会費の元が取れなくなります。JALをよく利用する人のみ参加するようにしましょう。
3、JAL特約店をよく利用する方
JALマイルをもっと効率よく食べたいなら、JALの特約店を利用しましょう。得られるマイルが2倍になります。通常の店だと200円のカード利用で1マイルしか貯まりませんが、特約店を利用することで200円2マイル貯めることができます。
どのお店がJALの特約店かは、公式サイトの特約店のページをご参照ください。
また、特約店以外で買い物をするなら、JALカードショッピングマイル・プレミアムに参加するのもいいでしょう。こちらも得られるポイントが2倍になります。通常は200円のカード利用で1マイルのところが、プレミアム入会で100円1マイル貯められます。
ただしプレミアムへの入会は、年会費3,240円(税込)が必要です。年間で30万円以上の出費がないと、元が取れないのでご注意ください。
4、VISA・Mastercard・JCBの国際ブランドを使いたい方
スカイトラベラーカードは国際ブランドがアメックスしかないため、VISAやMastercardを国際ブランドに選べません。そのため一部のお店では使えなくなるケースもあります。
対して、JAL CLUB-AカードはVISA、Mastercard、JCBの3つの国際ブランドに対応しています。特にVISAとMastercaredは対応しているお店が多く、お店でカードが使えないといった事態は避けられます。
そのためクレジットカードをいろいろな場面で使いたいなら、加盟店の多いVISAやMastercardがお勧めです。
スカイトラベラーカードの方がメリットが大きいのはこんな人
それに対してマイルを効率よく貯めたい人、海外旅行の機会が多い人。そんな人にはスカイトラベラーカードがおすすめです。
ポイント還元率が3%と高く、傷害保険やプロテクションなど旅行向けのサービスも充実しています。これに1枚があれば、海外旅行が快適になること間違いなしです!
1、JALに限らず様々な飛行機を利用する方
スカイトラベラーカードの魅力は、貯めたポイントをいろいろな航空会社のマイルに交換できることです。交換先の航空会社の15社で、世界中の主要な航空会社をかなりカバーしています。いろいろな航空会社でマイルを貯めたいなら、スカイトラベラーは有力候補です。
ただ注意点として、スカイトラベラーのポイントはJALマイルと交換できません。JALマイルを貯めたいなら、JAL CLUB-Aカードを使いましょう。
2、空港ラウンジを利用したい方
残念ながら、JAL CLUB-Aカードでは空港ラウンジを無料で使うことができません。空港ラウンジを無料で使いたいなら、スカイトラベラーカードを選びましょう。
カードを保有することで、国内外の30ヶ所の空港ラウンジを使えるようになります。さらに同伴者も1人までなら無料です。恋人やパートナーと海外旅行に行くとき、飛行機に乗る前の休憩に最適です。
どこの空港ラウンジ対応しているかについては、公式サイトの空港ラウンジのページをご参照ください。
3、JAL以外のマイルを効率よく貯めたい方
またスカイトラベラーカードは、マイルを効率よく貯めたい人にもおすすめできます。
特に魅力的なのが、旅行サービス限定のポイント3倍ボーナスです。対象となる航空会社で航空券を購入するか、対象の旅行代理店でパッケージ旅行を購入することで、得られるポイントが通常の3倍になります。
ポイント3倍は実に魅力的ですね。ポイントが貯まるスピードが上がれば、それだけ早く航空券と交換できるようになります。マイルをたくさん貯めて無料で海外旅行をするのが目標なら、マイル還元率が高いスカイトラベラーカードを検討しましょう。
4、ポイントの有効期限を忘れやすい方
そしてスカイトラベラーカードで貯めたポイントは、有効期限が無期限です。
そのためポイント切れの心配をせずに、自分のペースでゆっくりとポイント貯められます。
ポイントの有効期限を延ばすために、無理に出費を捻出しなくてもいいのが大きなメリットです。それにマイル関連の心配事が1つ減るのも良いことです。ポイントの有効期限切れを気にせず使いたいなら、スカイトラベラーカードを選びましょう。
スカイトラベラーカードのメリット5つ

以上のことからスカイトラベラーカードとJAL CLUB-Aカード、どちらが良いのかと言われると、スカイトラベラーカードに軍配が上がります。
ここからはスカイトラベラーカードを持つことで得られる5つのメリットを紹介します。
メリット1、3倍ボーナスでポイントを効率よく貯められる
まずスカイトラベラーカードの大きなメリットは、ポイント3倍ボーナスです。対象となる航空会社や旅行代理店の商品をカードで購入することで、得られるポイントが3倍になります。
ポイント3枚ボーナスの対象となる航空会社28社で、世界中の主要な航空会社に対応しています。そのため世界を旅して回る人やいろいろな航空会社を利用して出張する人におすすめです。
注意点としては、JALマイルには交換できないこと、ANAマイルと交換するには年間5,000円のポイント移行プログラムに参加しないといけないことです。日本の航空会社マイルと交換するときは、少し不利です。
メリット2、ポイントの有効期限が無期限
スカイトラベラーカードで得られるポイントの有効期限は無期限です。ポイントの有効期限切れを気にすることがなくなるため、ゆっくりと自分のペースでポイントを貯められます。
普通のクレジットカードだとポイントの有効期限は1年であることが多いですか、スカイトラベラーカードなら、ポイントの期限切れの心配がありません。仕事で忙しいと、ついポイントの有効期限忘れがちになってしまいますからね。ポイント管理の手間が省けることはとてもありがたいことです。
メリット3、入会時などの特典で付与されるポイントが多い
スカイトラベラーカードは入会時の特典も豪華です。まずスカイトラベラーに入会することで、入会特典として3,000ポイント付与されます。
さらにカードを継続利用することで1,000ポイント、カードを発行して初めての旅行なら5,000ポイント得られます。
年会費は1万円と高めですが、こうしたポイントサービスを上手く活用することで、簡単に年会費の元が取れます。
メリット4、ラウンジ利用や旅行時のサポートが充実
さらにスカイトラベラーカードなら、空港ラウンジも無料で利用できるようになります。飛行機に乗る前のちょっとした休憩に最適ですね。
さらに同伴者の人にまでなら無料なので、恋人やパートナーとの旅行にもピッタリです。どの空港ラウンジが使えるのかについては、公式サイトの空港ラウンジのページをご参照ください。
メリット5、海外旅行時のトラブルでも安心の旅行傷害保険・プロテクション
またスカイトラベラーカードには充実した旅行傷害保険もあります。そのため、海外で怪我をしたり、病気になったり、トラブルに巻き込まれたりしても安心です。
特に旅行先では私たちは外国人です。現地の健康保険が適用されません。充実した旅行傷害保険に加入しておくことで、高額な治療費を請求されても、後でカード会社に支払ってもらえます。
またカードはオンラインプロテクションにも対応しており、スキミングなどで不正利用されても、損害額を補償してもらえます。これで安心して海外でもクレジットカードで買い物ができます。
よくある質問

ここまでスカイトラベラーカードとJAL CLUB-Aカードを比較してきました。長々と解説しましたが、それでもまだ疑問点は残っているでしょう。
ここからは2つのカードの比較に関してよくある質問にお答えします。
質問1、両方作るメリットはある?
作ることは可能ですが、メリットは少ないです。クレジットカードのポイントを効率よく貯めるなら、同じカードを使い続けるのが1番だからです。
したがってJALをよく利用するならJAL CLUB-Aカードを、海外の航空会社をよく利用するならスカイトラベラーカードを作りましょう。サービスの相性が悪くても、最低カード利用100円で1ポイントは得られます。
それに複数のカードを使い分けるのは、いろいろと不便ですからね。特にこだわりがないなら、使うカードはメインの1枚だけに絞るべきです。
質問2、どちらのカードの方がステイタス感がある?
ステイタス感があるのはJAL CLUB-Aカードです。カードのデザインがゴールドなため、きらびやかで高級感のある印象を与えます。詳しくない人が見れば、ゴールドカードだと思い込むはずです。
ただ最近ではゴールドカードは年収300万円の人でも作ることができます。以前ほどのステータス感がないことだけは覚えておきましょう。本当のステータスカードとは、プラチナカード・ブラックカードのことを指します。
質問3、どちらのカードが審査に通過しやすい?
審査の難易度が低いのは、JAL CLUB-Aカードです。年齢が18歳以上で日本に生活基盤があれば、誰でも作ることができます。
それに対してスカイトラベラーカードは、アルバイトやパートの人では作ることができません。安定した収入があって、ある程度の勤続年数を重ねる必要があります。
そのため審査に通過しやすいカードを選ぶなら、JAL CLUB-Aカードがおすすめです。
質問4、どちらのカードが使いやすい?
JAL CLUB-Aカードは国際ブランドのVISA、Mastercard、JCBに対応しているため、使い勝手は上です。
VISAとMastercardは国際ブランドのシェアの8割以上を占めているため、クレジットカードの使えるお店ならほとんどどこでも利用できます。
ただこれは日常的なショッピングでの話です。海外旅行の決済用に使うなら、スカイトラベラーの方が使いやすいです。空港ラウンジサービスに、旅行傷害保険、手荷物無料宅配サービスなど、海外旅行向けのサービスが充実しているからです。
利用目的に合わせて自分に適したクレジットカードを選びましょう。
質問5、どちらのカードが保険が充実している?
どちらのカードも旅行傷害保険は充実しています。傷害死亡、傷害後遺障害、傷害治療費用、疾病治療費用、賠償責任、携行品損害など、代表的な旅行保険が揃っています。
ただ保証金額はJAL CLUB-Aカードのほうが高いです。
詳しい保険内容に関しては下記の表をご覧ください。
保険内容 | スカイトラベラーカード | JAL CLUB-Aカード |
傷害死亡・後遺障害 | 最高3,000万円 | 最高5,000万円 |
傷害治療費用 | 最高100万円 | 最高150万円 |
疾病治療費用 | 最高100万円 | 最高150万円 |
賠償責任 | 最高3,000万円 | 最高2,000万円 |
携行品損害 | 1旅行中 最高30万円 | 1旅行につき50万円限度 |
救援者費用 | 保険期間中最高200万円 | 最高100万円 |
質問6、それぞれのカードで、年会費の元を取るために必要な利用額は?
2つのカードは年会費が高めですが、ポイントサービスが充実しており、元を取るのも簡単です。
JAL CLUB-Aカードの損益分岐点
JAL CLUB-Aカードの年会費は1万円ですが、毎年初回登場ボーナスの2,000マイルがあります。そのため実質的な年会費は8,000円相当です。
8,000円相当のポイントを貯めるには、カード利用80万円が必要です。しかしJAL CLUB-Aカードには航空便利用時に25パーセントボーナスがあります。そのため、旅費だけに限定するなら、カードの利用額は64万円程度ですみます。
ざっくりとした計算ではありますが、旅行するときのカードの利用額が64万円を超えるなら、JAL CLUB-Aカードで元を取れます。
スカイトラベラーの損益分岐点
スカイトラベラーカードの年会費も1万円ですか、継続利用ポイントの1,000ポイントを除外すれば、実質的には9,000円相当です。
還元率1%のクレジットカードで9,000円相当のポイント得るには、90万円のカード利用が必要です。しかしポイント3倍ボーナスを活用すれば、カード利用は30万円に抑えられます。
したがって旅費が30万円を超えるなら、スカイトラベラーカードを検討してもいいでしょう。
まとめ:マイルを貯めるなら、スカイトラベラーカード!
スカイトラベラーカードとJAL CLUB-Aカード。ここまで2枚のカードを比較してきました。
それぞれに特有の長所がありますが、マイルを効率良く貯めたいなら、スカイトラベラーカードがおすすめです。
ポイント3倍ボーナスをうまく活用すれば、マイルはかなりのスピードで貯まります。さらに入会ポイント3,000ポイント、初回旅行ボーナスの5,000ポイント、継続利用ボーナスの1,000ポイントも合わせれば、得られるポイントはかなりの量になるはずです。
最速でマイルを大量に貯めて、航空券と交換したいのなら、スカイトラベラーカードをご検討ください。