BMWってこんなに高く売れるんだ?最初の提示額はなんだったんだ?
今の心境はそんな感じ。初めて手にした輸入車を、たった2年足らずで手放したのですが、売却額は当初想定していた金額を大幅に上回るものでした。

と頭がよぎりましたが、もし下取りに出していたらこの50万円がなくなっていたと思うと、「ナイス、俺!」と言いたい。
(まぁ、その代わり価格交渉は少し煩わしかったし、時間は取られましたが。)
そこで、この記事では、「BMW2シリーズのグランツアラーを手放したいけど、実際いくらぐらいで売れるのだろう?できれば高値で売りたい!」とやきもきしている方のために、私の体験談を赤裸々公開します。
買取業者との交渉録も全部公開しちゃいます。
実際、50万円高く売れた経験を踏まえて言えることは、「高く売るには少しだけテクニックが必要!ただし、このテクニックは誰でも実践できる!」というものです。
ただ、少しだけ手続きがめんどくさいというデメリットがありました。
でも、この「めんどくささ」があるがゆえ、50万円が手に入ると思うと、めんどくささなんて我慢できます!よね?
さて、それでは簡潔にまとめますね。
私が手放したBMW2シリーズグランツアラーのスペック
車種 | BMW 2シリーズ グランツアラー 218I GRAN |
色 | アルピン・ホワイト |
パッケージ | Mスポーツ |
オプション | ルーフレール |
購入時期 | 平成27年12月 |
走行距離 | 11,000キロ未満 |
事故歴 | なし |
購入金額はあえて伏せておきますが、オプションも付けたりして500万円弱で購入しました。
初めて購入した輸入車で、重厚感と乗りやすさからとてもお気に入りの車でした。
ところが、家族構成が変わったため(子供が産まれたため)、グランツアラーの狭い車内では対応できなくなり、トヨタのアルファードへの乗り換えを余儀なくされたため、今回手放すことになりました。
トヨタ(ディーラー)から提示された下取額は200万円だった!
平成29年8月ごろ、アルファードへの乗り換えの相談のためにトヨタに行き、車下取り額のおおよその相場を聞いた時のやり取りです。


そして出てきた答えは、「200万円」でした。
正直この200万円が高いかどうかというのは、最初は判断できませんでした。
200万円という数字だけ見ると、中古車査定では高額だと思うし、一方で、購入してから2年弱&走行距離が1万キロ程度の車が購入代金の約半値になるのは、「下がりすぎではないのか?」という捉え方もできます。

と回答して店を出たわけですが、実はこの時点で答えは出ていました。
「アルファードは購入します。でも、今の車をどこに売却するかはこれから調査します。」ということです。
200万円より高く売れればそちらに売る方が得だし、同額なら一括してディーラーに手続きしてもらった方が楽です。
ということで、ここから、我が家の中古車売却プロジェクトがスタートしました。
UcarPAC(ユーカーパック)って何?一括査定サービス?
実は、車を売却する動きを開始したのは納車1ヶ月前。
購入の打ち合わせに行ったのが、納車の3ヶ月前なので、2ヶ月間何をやっていたんだろう?と思いましたが、中古車売却に焦りはなく、「どうせすぐに売れるでしょ!」と思っていました。
実際、車の売却に期間は必要なく、価格さえ折り合いがつけば1週間もかからず、すぐに売れて、すぐに現金が振り込みされます。
問題は、期間が短いことによる交渉期間が制限されることです。そのため、できるだけ高く売りたいなら、今すぐに動き出した方がいいですね。
後に先送りするメリットは1つもありませんので。
冷静に考えるとあまり日がなくなってきたことに気づき、「200万円を超えなくちゃいけない!」と最低限の使命とスピード感が求められる事態に陥り、「できるだけ早く売る方法&高く買い取ってくれる方法」を両立してくれる方法を探す必要が出てきてしまったのです。
そこで、いろいろ探していると、「UcarPAC(ユーカーパック)というサービスがいいらしいよ!」という情報をキャッチし、このサービスのことを調べました。
結論を言うと、「自分たちのケースではこのサービスが利用できない!」と言う内容です。
もし、条件がマッチし、このサービスを利用することができていれば、この方法が一番高く売れます。
その理由は、仕組みにあります。
では、UcarPAC(ユーカーパック)の仕組みを知らない方のために、簡単に紹介しますね。
ユーカーパックが高く売れる仕組みはオークション形式にあり
UcarPACで車を売却する流れを簡単にいうと
- UcarPAC提携中のガソリンスタンドなどに車を持っていき、「車の状態」などを専門スタッフがチェックする
- その情報が車買取オークションサイトに提示される
- 2,000社以上登録されている中古車買取業者の中から最高額をつけたところが落札する
- 価格が納得できたら売却手続きを進める
だいたいこのような流れです。
このユーカーパックがどうして人気があるのかと言うと、それは「売り手と買い手が近いことによる仲介手数料(マージン)が不要になり、できるだけ高く売ることができる」と言う点です。
そして、もう一つのメリットは、「一括査定のように複数の買取店から寄せられるうっとおしい営業電話がない」と言うのが魅力です。
全国のオークション参加業者から、オークション形式で値がつけられていきますので、どう考えても高く売れます。
そのため、最近は一括査定を利用するより、ユーカーパックのような「オークションへの出品形式」を利用して売却する方が増えているようです。
ユーカーパックでは入力後、速攻で売却額が示される
車の納車まで1ヶ月を切り、さらに新車購入代金の支払い期限まで2週間となった平成29年10月中旬。
私は公式サイトから車売却の申し込みを行いました。入力は30秒で終わります。
↑上記のバナーをクリックすると公式サイトに移動します↑
本当に入力箇所はこれだけで一瞬で終わります。
すると、しばらくすると売却想定金額が画面に表示されます。
この時に表示された金額は、180万円〜250万円でした。
結構幅があるな!
と言うのが第一印象で、その次は
どうすれば250万円で売れるのだろう?
です。いずれにせよ、ディーラーに売却するよりも高く売れる可能性があるので、一安心した記憶があります。
そして、ユーカーパックの利用を断念。その理由は?
さて、画面に想定額が表示されたのですが、これらはあくまでも想定額であり、実際の金額を調べようと思えば、車体のチェックをしてもらい、その状態でオークションにかけられないとわかりません。
査定予想額がわかったところで、次はユーカーパックから登録の電話に連絡が入ります。
コールセンターのお姉さんから携帯に電話が入ったのですが、そこで説明があったことを箇条書きにして解説します。
- 車は、ユーカーパック提携のガソリンスタンドに直接持ち込みすること
- 持ち込み後に整備士が写真撮影や査定を行う
- その情報がオークションサイトに掲載される
- 購入希望者が現れたら連絡が入る
- 出品から売却までの期間は1週間以上、10日前後かかる
なるほど、これは一括査定サービスとは全く異なるサービスですね。
ん?
ちょっと待てよ・・・
「1週間以上、10日前後かかる」だと?

私が、「どう考えても高く売れるユーカーパックの利用」を断念したのは、単にスケジュールの問題でした。もしかすると、もっと高値で売れていたかもしれないけど、新車購入代金が払えず借金するぐらいなら、潔く諦めるしかないですね。
皆さんも、車をできるだけ高値で売りたいなら、すぐに行動する方がメリット多いですよ。後に先送りしたところで、売却額の低下はあったとしても増えることはほとんどありませんので。。。
一括査定サービスはとにかくめんどくさい!でも高く売れた。
ユーカーパックの利用を断念した私が次に考えたのは、中古車買取業者への査定です。
と言うより、もうその選択肢しか残っていませんよね。幸い、私の家の近所には
- ユーポス
- ガリバー
- ビッグモーター
などの大手買取業者が多く、それぞれに相談すればきっとすぐに売れると思っていました。ただ、問題は「どうすればできるだけ高く売れるか!」です。
そこで、今回はこれらの買取業者に「価格競争」させる観点から一括査定を利用しました。
ポイント
急いでいない方や贔屓にしている業者があれば直接1社に持ち込みしてもいいですね。
なお、一括査定サービスは、一番有名な「かんたん車査定ガイド」を利用しました。
さて、この一括査定サービス、、、実は非常に大きなデメリットがあるのを私は知っています。それは、
業者とのやり取りがめんどくさい!
デメリットはこの1点に尽きます。2014年ごろに私が利用していたトヨタのハイエースを売却した際にも一括査定サービスを利用して売却したのですが、確かに高額で買取してもらいましたが、そのやりとりにいい思い出はなかったですね。
ひっきりなしにたくさんの業者さんから電話が入り、なんとなくプレッシャーを感じてしまった記憶があります。
では、なぜもう一度一括査定サービスを利用したのかと言うと、「煩わしいやりとりの回避策がわかっているから」です。
うっとおしい営業も、こちらに対処法があれば問題ありません。
では、ここからは私が実践した「中古車買取業者からのプレッシャーを上手にスルーするテクニック」を交えながら体験談を紹介します。
一括査定サービスの基本的な流れ

では、一括査定サービスの基本的な流れを紹介します。
「かんたん車査定ガイド」にアクセスし必要情報を入力する
- 画面に売却相場が表示される
- その後すぐに、登録メールアドレスに承認メールが送信される
- 買取業者各社から電話連絡が入る
- 連絡が取れた買取業者と査定訪問の調整をする(複数可)
- 買取業者に車を査定してもらい価格の提示を受ける
- 金額が納得いけばその場で契約
- 必要書類を用意し、引き渡し、代金受け取り
簡単な流れは上記の通りです。
一見、めんどくさい箇所がなさそうですよね。でも、あります!
それは、⑥と⑦です。
この工程は、ある程度の仕組みや予備知識が無いと、かなりうっとおしいことになってしまいます。
中古車買取業者の営業マンは、押して押して押しまくってくる!
中古車買取業者は、中古車を買い取ってナンボです。一括査定サービスを利用すると言うことは、その時点でライバルが存在しますよね。
彼らは、ライバルに勝たないと全く意味がありません。
「訪問に行って、査定だけして、ライバルに負ける」
これじゃあ、現地に赴くガソリン代と人件費が完全に損失です。
だから、買取の営業担当はガンガン攻めてきます。もう、「絶対に買い取ってやるぞ!」と言うオーラ全開で攻めてきます。
しかも、その強気営業だけではありません。相手はプロです。プロの営業トークを身につけています。これが実にうっとおしい。
この攻めを喰らうと、こちらの冷静な判断力がなくなり、次第に「もうええか。。。」とその業者に決めてしまいがちになります。
そうなると、当初の目標金額に到達しない可能性が出てきます。
では、どうするのか?私がとった行動は次の通りです。
一括査定サービス攻略法
現地訪問を認めるのは2社か3社
「たくさんの業者から見積もりをもらった方がいいから、全部の業者にきてもらおう!」
なんて考えると自分の首を閉めます。これは、全くメリットがありません。時間だけが損します。
5社で争おうが、2社で争おうが、結局同じです。
なぜなら、価格競争は2社で行っても結果は大きく変わらないからです。
価格提示の仕組みは後ほど紹介しますが、2社の価格競争でも十分高値は狙えます。
それより、「営業のプロ」を5人も相手するめんどくささを考えた方がいいですね。
「私は人と話するのが好き!」と言う方は別にいいけど、それ以外の方は、「必死で攻めてくる営業のプロ」を相手にするのはできるだけ少ない方がいいですよ。
先着に漏れた買取業者は悪びれもなく断ろう!
一括買取サービスに登録したら5分以内に複数の買取業者から連絡が入ります。もし、今の時間帯が夜で、夜に買取査定依頼を登録しても明日の朝一番で電話が入ります。
個人的には、「熱意がある業者は行動が早い!」と言う鉄板ルールがありますので、私は先着順にしています。
先着順の方が後で揉めないと思いましす、気持ちよく対応できますので。
先着順に漏れた買取業者には、毅然とした態度で

と断ればOKです。
「そうですか。。。残念です。」
となるだけです。相手に気を使っていたのでは、こっちが苦しくなるだけです。
相手はビジネスなので、相手を気遣う必要はありません。
【最難関】高く売りたければ即決しない
これは営業担当と直接話するときはもちろんのこと、電話での交渉においても「即決」はNGです。
実は、粘れば粘るほど金額は上がります。
この即決しないと言うのはなかなかイメージできないと思いますので、理解してもらうには、実際のやり取りを見ていただく方が早いですね。
では、ここからは私が経験したやり取りを紹介します。
ここからは実際のやりとりです






















大体のやり取りはこんな感じですね。
数年前に経験があるので、今回はドライな対応を意識したため、比較的ストレスなく交渉が進んでいきました。
では後半戦(電話交渉)を紹介します。














こうして2社との価格交渉が終結しました。実際はもう少し細かいやりとりやせめぎ合いがありましたが主な内容は上記の通りです。
交渉後の手続きはとても簡単です。買取業者の担当さんが全て手続きを進めてくれました。
なので、車検証さえあれば基本的には何も必要書類はありません。
このようなやり取りに持ち込めば、かなり高い確率で最高値が狙えます。
でも、これにはもう少しコツが必要です。
価格交渉前に、現実的な最高額を理解しておく
一括査定サービスを利用するとわかるのですが、「車の買取価格は相対で決まる」と言うことです。
最高額が提示されると言うより、他社より高い金額を提示してくると言うイメージです。
そのため、スタートの金額はできるだけ高い方が良いですね。取引相場はインターネット検索すると簡単に出てきますので、しっかりチェックしておきましょう。
もちろん、一括査定サービスをエントリーした後に表示される画面にも、おおよその金額は表示されるのでメモっておきましょうね。
買取業者とのやり取り時に使える交渉術
交渉術と言っても、相手はプロなので、素人の交渉術は通じません。ただ、相手のペースに乗らないという意味ではいくつかテクニックがありますので、覚えておいてください。
- 喋りすぎない
- 即決しない
- 決断を迫られた時は第三者(家族など)と相談すると伝える
- 希望金額は高めに伝える
大事なことは、喋りすぎないことです。
相手の話に全て反応すると、自分の発言が知らず知らずのうちにトントン拍子に乗せられてしまうケースが多々あります。
相手の提案は、セールストークだと認識し、「決定させられるのではなく、自分の意識で決定する」ことを常に意識しておきましょう!
まとめ
こうして、私は500万弱で購入したBMWグランツアラー218を250万円で売却することができました。
もし、「時間があるから1万円でも高く売りたい!」とお考えなら、ユーカーパックでオークションにかけられる方がいいでしょう。
一方、「できるだけ早く処分したい!」と言う方は、一括査定サービスを利用して、スピーディーに売却してしまいましょう。